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2017年05月13日 (土) | 編集 |
訪問日:2016年4月

立花山城は福岡県糟屋郡新宮町,糟屋郡新宮町久山町,福岡市の市境に聳える立花山に築かれたお城です。14世紀前半 南北朝時代に大友貞載(おおともさだとし)が築き立花氏を称し歴代の居城としました。1568年 立花鑑載(たちばなあきとし)が主家の大友義鎮(宗麟)に背いたことにより,攻め滅ぼされます。戸次鑑連(べっきあきつら)が立花氏の名跡を継ぎ立花道雪となり城主となり敵となった秋月氏,筑紫氏を退け,その養子である立花統虎(宗茂)は1586年 島津氏の猛攻をこの城で退けています。また道雪の娘で宗茂の妻となる立花誾千代(たちばなぎんちよ)が城督務め女城主の城であったことでも知られます。豊臣秀吉の世となり,小早川隆景が入りしましたが,本拠地を名島城に移した後は支城となります。1601年に黒田長政福岡城を築いた前後に廃城となっています。

立花山城/01遠景  立花山城/02登山口
【左】立花山城の遠景,この巨大な山塊自体が城塞化されています。
【右】遊歩道が整備されていますが,写真の場所までは車でも上がってこれ,パンフレットも置いてありました。

立花山城/パンフレット
パンフレットは城の縄張図ではなくハイキング目的をターゲットとしているようです。立花山城の城域は立花山を構成する峰の内,本丸のある標高367mの最高峰は井楼山(せいろうやま)とも呼ばれ,そこから派生する尾根や峰の広範囲に渡って縄張りされた巨大山城です。今回は赤丸を付けた部分には行けたのですが,おおつぶら,白岳,大一足,小一足といった峰には行くことが出来ませんでした。

立花山城/03登山道  立花山城/04最初の石垣
【左】最初の石垣までは写真のような登山道を20-30分程度登ります。
【右】一本杉を過ぎた分岐地点付近の石垣です。
打込みハギのようで,小早川隆景入城後の改修によるものと思われます。

立花山城/05分岐  立花山城/06イバノヲ・大タヲ
【左】尾根筋に到着。左に行けば本城のある井楼山。右に行けば出丸の松尾山です。
まずは松尾山にに向かうことにしました。
【右】この尾根筋の細長い曲輪はイバノヲ・大タヲと呼ばれる部分の一部のようで,左側はやや盛り上がっており土塁が築かれていたと見て取れます。

立花山城/11登り石垣1  立花山城/12登り石垣2
【左】イバノヲ・大タヲに沿って石垣が伸びており,極初期の登り石垣だそうです。
【右】このように斜面を駆け上がっていきます。

立花山城/07松尾山へ  立花山城/08松尾山
【左】松尾山への最後の急斜面はロープを伝って登ります。
【右】松尾山の様子。複数の曲輪から成りますが登城道が取り着くのは最高所から一つ下の曲輪です。

立花山城/09松尾山山頂  立花山城/10松尾堀切
【左】松尾山最高所の様子。
【右】松尾山の西側にある堀切
このまま西に進んでいくと白岳がありやはり曲輪が築かれています。

立花山城/13四郭石垣北 立花山城/14四郭石垣東
【左】元に戻りまして,本城のある井楼山へ向かいます。
イバノヲ・大タヲの南端にある曲輪の北面に築かれた石垣です。
【右】こちらは東面の石垣。あちらこちらに残る石垣をなるべく見逃さないように進みます。

立花山城/15三郭虎口  立花山城/16三郭石垣
【左】本城の西下にある曲輪。この曲輪は主郭方面と小つぶら方面への分岐点となっています。
写真の部分は下段から上段に上がる虎口のようになっています。
【右】本城西下の曲輪にも石垣を見ることが出来ます。

立花山城/24こつぶらへ  立花山城/25こつぶら石塁
【左】まずは西方の小つぶらに向かいます。
急斜面をロープを伝って一気に下りる感じです。
【右】この小つぶらと呼ばれる曲輪群では防塁のような石垣が細長い曲輪の側面に延々と築かれている様子を見ることが出来ます。

立花山城/26こつぶら虎口  立花山城/17本丸
【左】小つぶらの突端から外に開いた虎口。外枡形形状となっています。
また写真を見れば防塁状の石垣は突端まで続いていることがわかると思います。
【右】続いて本城の様子です。

立花山城/18本丸眺望  立花山城/19松尾山
【左】本城と呼ばれる主郭部がある井楼山は立花山の最高所だけに眺望は良好です。
【右】最初に向かった松尾山も良く見えます。

立花山城/20本丸枡形  立花山城/21本丸櫓台?
【左】本城でも技巧的な枡形虎口を連続してみることが出来ます。
【右】この部分は小規模な櫓台のようになっており虎口を守ったと思われます。

立花山城/22本丸石垣  立花山城/23本丸東端
【左】本城の北面に築かれた石垣。やはり打ち込みハギの様です。
【右】本城の東端。少し盛り上がっています。櫓台であったかもしれません。

立花山城/27井戸  立花山城/28馬責場石垣
【左】本城よりさらに東へ進む途中にある古井戸です。重要な水の手であったようです。
【右】本城の東側の峰にある馬責め馬場石垣が見えてきました。

立花山城/29馬責場  立花山城/30大クス
【左】馬場というだけあり,直線的な長細い部分があり両側の盛り上がりは土塁の名残と思われます。
この先にも大一足小一足をいった曲輪群が点々とあるのですが,ここで引き返しました。
【右】馬責め馬場の近くにあるクスノ木の原生林国特別天然記念物に指定されていますので立寄ると良いでしょう。

九州でも最大級の規模を誇る山城で興味深い遺構が残るというだけではなく,大友家の名将,立花道雪,立花宗茂が居城とし数多の敵を退けたという歴史的な事実が魅力的なお城で,九州戦国史では欠かせない城ですね。


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